03.27
第3333号「文化財の保護教室」「守る(保護)」ことから歴史の重みを知る
法隆寺管長大野氏のコラム(日経夕刊2017.03.24<あすへの話題>)を読み、考えさせられました。
文化財保護についての認識が十分に広がっておらず、歴史遺産への落書きや犬を散歩をさせて汚物を始末しないなど、後を絶たない。貴重な文化財に触れる機会の修学旅行ですら、昨今は先生が引率せず、業者任せのケースが多いとのこと。(同記事から抜粋)
確かに身近にある神社やお寺に行くと落書きやゴミが目につき、歴史遺産の保護の意識が低いと感じます。
そこで、記事中にもあった「修学旅行」を絶好の機会と捉え、啓蒙活動を普及させてはいかがでしょう。
▼【 文化財の保護教室 】
例えば、修学旅行で京都・奈良を訪れたとします。行程の中で必ず「文化財の保護教室」を受講する日程を入れます。「文化財の保護教室」は重要文化財に隣接する空き地に設け、生徒が体験を通して、歴史遺産の重要性を学びます。
体験は、
◎文化財の落書き消し
◎キズ消し
◎修復
などで、難易度の低い保護作業を体験します。また、文化財の敷地内の掃除も行います。一つの学校の修学旅行生が一度に体験することはできませんので、各施設で少人数ずつ体験できるよう行程を組みます。
修学旅行で文化財を見たり、説明を聞くだけでは、すぐに忘れてしまいますが、保護作業を身をもって体験することで、より記憶にも残り、文化財保護の啓蒙活動へもつながります。保護作業により文化財が作られた時代の技術に高さにも驚かされることでしょう。
記事の中で、日本は文化財にかける予算も貧弱で、フランスは日本の10倍以上もあるそうです。保護への意識の違いが国の予算規模に反映しているのでしょう。
時間はかかりますが、日本の子供のほとんどがいく「修学旅行」を啓蒙活動の一つに取り入れ、受け継いだ歴史遺産を将来へ残す文化を育んではいかがでしょう。
★アイデアコンセプト★『 啓蒙は若いうちに 』
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